自分の強みの見つけ方は?
相談者:
「ポートフォリオに載せる作品をいくつか作ってみたんですが、
どれも“似たようなデザイン”になってしまって…。
Figmaで整えることはできるんですけど、“個性”とか“強み”の出し方がわからなくて、
見せても印象に残らない感じになってしまうんです。」
Mayuko:
まずお聞きしたいのですが、
“個性”や“強み”というのは、あなた自身の性格や世界観を出したいという意味でしょうか?
相談者:
「そうですね、自分の“らしさ”みたいなものが出せたらなと思っています。
でも、正直どんなものが自分の強みになるのか分からないんです。
人から見たらどこがいいのかも分からなくて…。
ポートフォリオを作るたびに、“無難で終わっちゃってるな”って感じてしまって。」
Mayuko:
なるほど。
ではもう一つお聞きしたいのですが──
“こういうデザインが好き” “この雰囲気を目指したい”というスタイルは、
自分の中で明確になっていますか?
相談者:
「うーん…明確に“このスタイルでいきたい”というものはまだないです。
ただ、いろんなデザインを見る中で、
“余白がきれいなサイト”“シンプルなのに印象に残るもの”には惹かれます。
派手より落ち着いた雰囲気が好きで、
見た人が安心するような、心地よい感じを出したいなと思っています。」
Mayuko:
ありがとうございます。
もう少し現状を理解したいのですが、
クライアントワークの経験はどれくらいありますか?
相談者::
「実はまだ数が少なくて…紹介で小さなお店のLPを1件。
あとは架空案件を含めて3~4個くらいです。
勉強を始めて1年ほどですが、
実案件になると“ちゃんと通用するのかな…”と不安が残ります。」
Mayuko:
なるほど。
であれば、まだ“強み”を確定するタイミングではないと思います。
なぜかというと──
強みや個性は“量”を作った先に自然と浮かび上がるものだからです。
そしてもう一つ大事なのは、
実案件では必ず「解決すべき問題」が存在する ということです。
- 誰が見ているか
- 何に困っているか
- どう行動してほしいか
この“課題”をデザインでどう解決するか。
これが本質で、スタイルはその後に自然と固まっていきます。
余白やシンプルさは、もちろんあなたらしさの土台として非常に良い。
でもまずは、問題解決の視点でデザインを積み重ねることが先です。
相談者:
「なるほど…確かにそうですね。
スタイルとか個性って、もっとたくさん作ってから見えてくるものかもしれません。
言われてみれば、“見た目のきれいさ”ばかり気になっていて、
“何を解決したいのか”まで深く考えていなかった気がします。
問題解決という視点を持つと、デザインの捉え方が変わりそうです。」
Mayuko:
他に今、気になっていることはありますか?
相談者:
「そうですね…もう一つあるとしたら、
案件をもっと増やしたいんですけど、どう動けばいいのかが分からなくて。
クラウドソーシングも見ていますが、競争が激しくて
“どう差別化すればいいか”で立ち止まってしまいます。」
Mayuko:
案件というのは、正直どこから来るか分かりません。
だから最初はタッチポイントの数を多くすることが大事です。
- クラウドソーシング
- 知人の紹介
- オンラインコミュニティ
- SNSでの発信
- 人に会うこと
こうした“タッチポイント”を増やすことで、
あなたが「Webデザインの専門家である」と認知されるようになります。
実績が少なくても大丈夫。
まずは 存在を知ってもらう ところから始まります。
相談者:
「なるほど…。
実績が少ないのに声をかけるのは迷惑かな、と思って動けなかったんですが、
まずは“数”が大事なんですね。
ちょっと怖いけど、動かないと始まらない気がしてきました。」
Mayuko:
そうです。
最初は誰でも“知らない世界”だから怖いだけで、
行動すれば必ずあなたを必要とする人に出会います。
ずっとがむしゃらに営業し続ける必要はありません。
案件は必ず見つかりますから、大丈夫。
相談者:
「ありがとうございます…。
今までずっと“自分なんかが名乗っていいのかな”と思っていたんですが、
少し肩の力が抜けました。
怖くても動いてみて、経験を積んでいこうと思います。」
Mayuko:
その姿勢で十分です。
営業メール・SNS発信・コミュニティでの交流──
奇抜なことは必要ありません。
地道に積み重ねれば、必ずチャンスは増えます。
相談者:
「はい、少し気が楽になりました。
まずは行動を続けて、自分なりの方向性を探っていきます。」
Mayuko:
応援しています。頑張ってください。
