低単価ループから抜け出す方法
ずっと働いているのに、なぜか余裕がない
相談者(Aさん):「クラウドソーシングで仕事を取っているんですけど、単価が安くて…。気づいたら毎日ずっと作業してるのに、全然貯金もできないんです。」
Mayuko:「うん、すごくよくわかります。その状態、頑張ってるのに息継ぎもできない感じですよね。」
Aさんは独立して半年の副業Webデザイナー。
朝から晩まで制作に追われ、休日も気づけば作業日になっている。
友人との約束はいつも「納期があるから」と断り、気づけば自宅のカレンダーは真っ黒——。
「でも、稼げてないんです。」
その言葉のトーンには、疲れと焦り、そして“あきらめのようなもの”が滲んでいました。
「量をこなす=努力している」と思い込んでいた
Mayuko:「クラウドソーシングでつかめる仕事は、確かに入り口にはなります。ただ、ずっとその中にいると“つねに働き続けなきゃ”っていう構造に巻き込まれちゃうんです。」
Aさんのようなケースは少なくありません。
「安く受けて、たくさんこなす」。
頑張っているのに成果が比例しないのは、スキルではなく“認識のズレ”に原因があります。
Aさん:「でも、安くしないと仕事が取れない気がして…。最初は“実績づくりのため”って思ってたんですけど、もう何ヶ月もずっとその感じで…。」
Mayuko:「そう。最初は“戦略”だったはずが、気づくと“当たり前”になっちゃってませんか?
でもね、安く受け続けると“価値がない人”と見なされるリスクがあるんです。」
静かに、しかし確信を持ってMayukoは伝えます。
「価格を下げれば選ばれる」という思い込みこそ、最初に手放すべきことなのです。
■ “デザインは消耗品ではなく投資”という視点
Mayukoが伝えたのは、根本的な発想の転換。
Mayuko:「デザインって、単なる見た目づくりじゃない。クライアントの“売上・信用・ブランド”を育てるための“投資”なんです。
だからこそ、値段ではなく“意味”で選ばれる仕事をしないといけないんです。」
Aさん:「投資、ですか……。」
Mayuko:「そう。
“安いからお願いする人”ではなく、“この人にお願いしたい”と思ってもらえる存在になることが、フリーランスとして生き残る鍵なんです。」
Aさんは一瞬、考え込むように黙りました。
「自分は“作業者”としては頑張っていた。でも、“価値を生む人”としては育っていなかったのかもしれない」——
心の中でそんな言葉が浮かんだそうです。
時間の使い方が価値を映す、「カレンダーの話」
話の途中、Mayukoはパソコンを開き、2枚のカレンダーを見せました。
1枚は、低単価で限界まで仕事を詰め込む人のカレンダー。
朝から夜まで予定がびっしり詰まって、真っ黒。
もう1枚は、適正価格で価値提供できている人のカレンダー。
週に2~3日クライアント対応、残りは提案や学び、事務、自分の制作時間に充てられている。
Mayuko:「ね、全然違いますよね?
“時間がない”っていうのは、単価が低い働き方のサインなんです。
ちゃんと価値に見合った価格をもらえる人は、時間を“自分のために使う余白”を持ってる。」
言葉よりも、そのビジュアルの差がAさんの胸に響きました。
「働く=忙しい」ではなく、「働く=時間を生み出す」という考え方。
それこそが、“正しい努力”の方向だったのです。
一歩目は「価値あるサービス」を定義すること
Mayuko:「まずは、あなたにしかできない価値を言語化してみよう。
クライアントにとって“意味のある投資”だと感じてもらえる商品をつくること。
その瞬間から、すべてが変わります。」
Aさん:「“サービスを作る”じゃなくて、“価値を設計する”ってことですね。」
Mayuko:「そう。それができたとき、Aさんの時間、仕事、そして人生が、ちゃんと自分の手に戻ってきますよ。」
自分の価値を知ることが、自由の第一歩
フリーランスWebデザイナーが長く続けていくために必要なのは、
「スキル」よりも「認識の質」。
“作業者”として量をこなすのではなく、
“投資価値を生む存在”として選ばれること。
Mayuko:「安売りしなくても、信頼で選ばれるデザイナーになれる。
そのために必要なのは、『自分の価値に自信を持つ勇気』なんです。」
読者のあなたも、カレンダーを見つめ直してみてください。
びっしりと予定が埋まっているなら、それは“努力している証”かもしれません。
でも、同時に“自分の価値を安く見積もっているサイン”かもしれません。
忙しさの中で見失った「あなたの価値」を、今、取り戻すときです。
おわりに
私が大切にしているのは、
“クリエイティブスキルで自由に働ける人生” を自分の手でつくることです。
誰かの仕組みに縛られず、
好きな場所で、好きな時間に、誠実に価値を届ける働き方。
家族との時間も、自分の成長も、どちらも大切にできる生き方。
そのために必要なのは、才能ではなく、
「正しい学び方」と「自分の力で稼ぐためのデザイン力」です。
これからも、
小さくても美しく、そして自由度の高い働き方を実現したい方へ、
その道筋と方法を丁寧にお伝えしていきます。
P.S. 未経験の方でも、最短距離で進むためのステップをまとめた無料ロードマップ をご用意しています。
あなたの働き方をデザインする最初の一歩として、ぜひお役立てください。
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もし今、「何から始めればいいのか分からない」「このまま進んでいいのか不安…」と感じておられるなら、まずは全体の道筋を知るところから始めてください。
